昨年、SK氏の手で旧B/МからフルメタB/Мへとバージョンアップを果たしたストローカーチューンの'96EVO。その際乗り方を考慮し、オイル掻揚げ量の多いHビームコンロッドをチョイスしてもらったのですが、乗り始めて驚いたのは激しいオイル上りの症状でした。
　マフラーエンドがオイルでべったりするだけでなく、リアEXマニホールドから多量のオイルが滴り落ちるほどでした。SK氏からは「ヘッドのクラックかもね‼」などと脅かされながらも「それはオイル循環が正常になるまでの一過性の現象。とにかく乗りまくれ」と予見していたとばかりのアドバイスを受けたのですが、通常の摩耗に起因するオイル上りのメカニズムしか思い浮かばない私の頭の中は疑問符ばかりでした。
　ところが、600㌔ほど走ったところでSK氏の言葉どおりにオイル上りの症状はピタリと止まりました。止まったことは良いのですが、私の頭の中の疑問符は解消していません。後学のために今回の現象のメカニズムを教えて頂けませんか。

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ライディング進歩の結果です。ス−パ−ロ−ギャ−ドの特性を利用して自然にステップアップする様な方向付けを計りました。
大半の人がスロットルを余り開けず近場のチョイ乗りではスロットルを閉じたままの時間の方が長いのが近年の傾向でハ−レ−にとっては猛烈なストレスを与えています。
適正なオイル循環がそうした使い方で大きく狂いクランクケ−ス内に大量のオイルが残ったままE/gがOFFにされ車庫に置かれます。これが常用で繰り返されると例えボ−リング直後であってもオイルリングの保持限界を超えるオイル量がピストンを飛び越えて浸入してしまいます。
昔のバイク乗りは身体で学びその経験から対処法のライディングを向上努力しました。しかし現代ではトルク型E/gの乗り方を教えるバイク屋も居なくなり高回転E/gで育った人が殆どのバイク屋なので残念な事に伝承の空白が生まれています。
H-D市場が拡大したのは嬉しい限りですがH-Dの特性を生かさずに無駄に動かしているだけの人が大半なのは実にせつない気持ちになります。
外観のみがカッコ良ければたったそれだけで満足と云う現代の危うさを問う人が増えてくれるのを願います。

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　最初2008年にSK氏にТ/Мのストローカーを組んでもらい、昨年フルメタB/МにバージョンUPしたのですが、その分解過程で指摘されたのはやはり乗り方の未熟さでした。H-Dに10数年乗っていますが、特にストローカーでは稚拙な操作がエンジンに大きなダメージを与えていることを今回目の当たりにしました。
　SK氏からアドバイスを受け（もちろんここでの情報も含め）、常にエンジンが求めている乗り方を考えながら操作するようになったのですが、いつの日にか意識せずともそのような乗り方が自然とできるようになりたいものです。

　さて、TEST RIDER 氏のリクエストですが、まず私は感性が鋭くないことをご了承ください。また、フルメタB/МにバージョンUPした際に、E/Gスプロケットを21Т、コンベンセーターにB/М追加、ヘッドにノッチ加工、ＥＶ１３、ダイナ2000ｉなどをインストールしており、いわば別物になっていますので単純に新旧B/Мの比較はできませんが・・・。
　やはりトルクは太っています。また、エンジンは大きな鼓動を伴いながらもスルスルと回転が上昇します。知人は「パンのような吹け」と言っていましたが、鼓動感はシャベルの比ではありません。慣らし中のためまだ100Ｋm/hしか試みていませんが、上の方の回転もかなり期待できそうな感じです。
　（蛇足ですが、TEST RIDER 氏らが以前にレポートしたE/Gスプロケット21Тは重宝しています。国道などでは、ほとんど５速ホールドのままアクセルワークのみで走れるうえ、怒涛の加速も可能にしています。また、カム選択を含め適切なセッティング下でのダイナ2000ｉのチョイスは、ストローカーでありながらも容易なキック始動をもたらしてくれています。）

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エヴォのストロ−カ−でトルクモンスタですか。凄く興味そそられます。
雑誌では出てこないコアな情報でオ−ナ−の感想もリアルなんで自分のカスタムで方向が見えて来ました。大いに参考になり更なる情報も期待します!

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ありがとうございます、ヴァージョンＵＰ羨ましい限りです
馴らしの終了後にまたインプレッションお願いしま~す
・3速　4速からの加速　・登坂の感じ　・トップスピード　・不満　等
個人的に木になる個体なのでお願いし増す。

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ヴァージョンアップ前後の違いに興味があります。
オーナーのインプレッションをお願いしますっ。

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上記SK氏への返信に併せて記載していますのでご覧ください。

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