H-Dで重要な要素は油圧維持に尽きます。国産車はクランクの軽い高回転E/gなので誰が乗っても軽やかに吹き上がり油圧がキ−プされる親切設計です。
H-DもEVO以降に誰もが扱い易いバイクになりましたが日本の道路条件に迄は全く対応していません。
日本は煩雑にゴ−ストップが有り全国的に坂の多い地形になっていますのでスロットルを余り開けずに大人しく? 乗るとエンブレ多用になり油圧は失速状態に陥り油膜切れを発生します。
修理の立場から私が導き出した解決策はO'd skool の乗り方です。先輩達が
箱根や日光の登り坂をトラボンやマチレスでトルクをキ−プしながら駆け上がる為にシフトチェンジの際に軽い空ぶかしを当て回転の落ち込みを防ぐ独特のスロットルワ−クです。若い頃そうした先輩達を必死に着いて行き身体で学んだ楽しい経験でした。我が師オリカケさんも高橋国光さんもそうでした。
現在 OHを終えて納車時にそうした基本をOBテストコ−スにて指導する事にしていますが100%全員が対応出来ないです。それでも久しぶりに現れるマスタ−出来た人から面白さが湧き、カム・キャブ・IGの相談を受けると頼もしさを感じます。
H-Dは誰でも乗れますがトルカ−E/gの魅力を引き出して乗りこなしているのは極めて少数でしょうね。

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