ストック仕様のファンには人気のキャブですが調整で悩んだ経験が無いので理解し難いのですが・・・　時代背景を理解すると判り易いでしょう。
排ガス規制の方向から薄い混合気の経験が全く無かったH-D社は小さな排気量でも効率良く性能引き出す日本メ−カ−に頼ったのがスタ−トです。
しかし日本製E/gはどれもピストン上下スピ−ドが速く吸入流速の違いが最大のネックになりました。ケイヒンは2気筒の大排気量経験が無い為にアイドル〜高速域を微細に分けて調整出来る方向にしたのですが乗り手の使い方迄は設計の考えも及ばず細かい問題が多発しました。
日本車の様に吹き上がりが速いE/gでは無いので途中の息付き、吹き返しが多くガスの薄さに乗り手の腕が逆に要求される事になりました。
私の解決策はスロ−ジェットを可能な限り大きくしてIG を変更する事でしたが更に高速域upを望む場合はベンチュリ−ボアを40パイに拡大しました。
構造上の問題としてはアイドルアップのプラスチックが劣化で割れ易くO-リングガスケットも熱に弱く交換パ−ツの常備が必要でしたがメンテは楽でした。現在ならデジタルIGが有るのでもっとスム−スなチュ−ニングが可能でしょう。個人的にはシングルワイヤ−の初期型が好みですが答えになっていますかね。

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