認識に?が見られるので正しく解説を行わないとハチャメチャな方向に入ってしまう気がします。
ロワーカラーの座面はガイドつばが正解ですがシートリング位置が度重なる修理の繰り返しにより基準値からズレています。
バルブSPRの最重要点はバネ圧に尽きますがH-Dディーラーメカと言えども技術レベル、経験値は一定では無い為ミスの発生リスクを避ける目的からSマニュアルは新車もしくは高年式E/gの分解組み立てに限って手順説明しています。そうなるとディーラーメカは常に新品部品での分解整備になるので
一々 寸法確認する必要なく新人メカでもプラモデルを組むのと同じ手順によるイージーな作業で済む事になりこれがSマニュアルの狙いです。
つまり中古車、取り分け貴君の40年前ヘッドOHは摩耗劣化が進行しているのでマニュアル範疇外になりますから社外パーツを使用してマニュアル通りに整備するには適合しないことが起こります。
私はUSAのE/g屋と同じ手法でバルブSPRの設定値でのバネ圧を測定して足りない場合はアッパーカラーを各種使うかスブリングシムをロワーに設定するか決めていますがハイカムの場合はもっとハイレベルになります。
OBではセット長35ミリとして110ポンド圧を基準にしていますが排気バルブは高熱でバネ圧ダウンが普通なので特に要注意です。
ネット情報による素人判断が蔓延していますからSマニュアルの数値寸法だけが一人歩きしている様でハーレーなんか誰が組んでも同じ　と云う悲しい話がアチコチで聞かれます。20年後にはまともに走るシャベル以前車は見かけなくなるでしょうね。プロと名乗るも社外品で育った なんちゃってメカが99%を越える現実を憂うヨタ話とお笑い下さい。

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