木村コウさんにお聞きしたいのですが、ナックルヘッドで８０キロぐらいで巡航しているとロッカーカバーの目玉の裏のガスケットらへんからオイルが漏れます。ガスケットはかえたばかりです。下道を走る分にはいいんですが高速道だとちょっと辛いです。ホットバイクに載っていたようにガバナローターを外してみようと思うのですが、これで漏れなくなるのでしょうか？よろしくおねがいします。

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その理由でローターを外しては駄目です。
というより　ローターは低速でオイルをバイパスして送油量を減らす装置であって　外しても高速でのオイル漏れは全く変わりません。

目玉の裏とは　ブリキで出来てるロッカーアームカバー側のラバーのガスケットの事ですか？
それは単にそのブリキのカバーとラバーのガスケットの据わりが悪いか　もしくはロッカーアームカバー内がオーバーオイルによって溢れてきて漏れてるとか　数種の理由が考えられます。
単に目玉の座りの部分から漏れて来るんでしたら簡単ですが、、。

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返信ありがとうございます。今日オイルポンプをじーっと見ていたらローターがついていないことに気づきました。ローターがついていると高速の場合オイルの量は増えるのですか？
目玉の裏とはロッカーアームカバー側のラバーのガスケットのことです。もし、オーバーオイルの場合だとしたらオイルポンプのほうで流量を減らせばよいですか？
ナックルの事詳しく知りたいです。よろしくお願いします。

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まずはエンジンのその廻りの仕組みをちゃんと把握して下さい。
ローターは低速時に行き過ぎるオイルをバイパスする為に付いているだけで　高速時は付いていても　いなくても流量には関係ありません。
ローターが付いていないオイルポンプという事は　年式違いの恐れもあります。
後期型が付いていると送油量はFEEDのギアの厚さからして４７年式の１．５倍程になると思われます。
そのせいでオーバーオイルなのか　それともロッカーアームとロッカーシャフトのクリアランスが大き過ぎて　そこに油圧が逃げてしまう＝オイルが行きすぎる。という事もあります。
単にブリキのバルブカップの据わりが悪いという事も考えられます。
ヘッド単体で組み付けてる時は平気でもプライマリー側のナットを強くしめすぎると　バルブカップが歪んでしまって　ロッカーアームに当たったり　そのせいで見えない所に隙間が空く事もあります。
また　オイルの量は正常でも　そのバルブカップに溜まったオイルを　プッシュロッドカバーを通してピストンの上下する負圧で腰下のカムカバー側に吸い込んでるんですが　その負圧がどこかで逃げて、カップからオイルを吸いきれてない事が原因のオーバ−オイルもあります。

ヘッド廻りをまずは確実に確認するのが一番先です。
オイルポンプからのオイルを減らす＝クランク側に行くオイルも減る　という事で焼き付きの原因にもなるので　そういう対処法は最後の最後、もうどうしようもない時に操作するのが普通でしょう。

僕のようにオイルの送油量を増やしたりしても　バルブカップからは本当に少しだけにじむ程度で　漏れらしい漏れは全くないナックルがいくらでもあるので　僕はオイルポンプの問題ではなく　ヘッド廻り、ブリーザーギアなどなどに問題があって今の現状になってると思います。
一つずつ確実に対処して行けば必ず治ります。

ショップに頼んでもそんな細かい所は面倒なので　時間をかけてやってくれない所もおおいでしょうし　頼んだら頼んだで、お金もかかるので　結局は、そういう細かい所は自分で実験しながらゆっくり確実に問題箇所を探していかなければいけないし　それが出来てこそ本当の旧車オーナーだと僕は思います。　

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ありがとうございます。とても勉強になります。
もうひとつ聞きたいのですが、ロッカーシャフトのオイルの通る穴はどの方向でもいいのでしょうか？
おねがいします。

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一応オイルの流れを考えるならば　アルミのロッカーカバーから来るオイルラインの方をロッカーシャフトの穴が向いた方が　少しはオイルが行きやすいと思います。でも実際実験をして流量を見た事が無いので気休め程度の違いかも知れません。逆にオイルを流れにくくするなら一番反対側に向けるとか。

ナックルの目玉と呼ばれるナットが初期は丸くて中にマイナスボルトが刺さっているやつがありましたが　その時代のだと締め具合でオイルの流量を変更出来ましたが　すぐにその構造ではなくなってしまったので　実際は何も考えなくて組んでいる所の方が多いと思います。
こういってしまうとなんですが　あのお気軽なアメリカ人の人達が　そこまでこだわって組んでるとも思えませんし　そこまで重要な事ならサービスマニュアルや　レストア本に「ここに気をつけろ！」と、しっかり書いてある筈ですよね。
実際　目玉のナットをオイルが漏れると増し締めしたり　プライマリー側のトップマウントと供締めするナットを締めてる時にも　シャフトも供回りしてしまう事が多いと思うので　それで　もう回転してしまいどっち向いてるか判んなくなってしまいますよね。
一応、僕は気休めでも　オイルが流れやすいように　シャフトにちょっとマーキングをして組みましたがその効果は？です。
以前何も考えなくて組んだ時とオイル漏れ云々は全く変わらないので　僕的には何とも言えません。
まあ　オイルが足りないようだったらラインの方を向け　オイルが多かったら全く反対側を向ければ一応ちょっとは狭い場所をオイルが流れる事によって抵抗になるのでオイルの温度が低い時には少しは違うでしょうね。
一応そうやってこだわりを持って組んだ！という気持ちだけでも　少しはいい方に働くでしょう。
でもオイルの粘度がなくなると　少しの隙間からでも流れやすくなるので段々と変わらないという事になって来るんでしょうね。

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ありがとうございます。
今、ロッカーアームとロッカーシャフトはⅤ−ＴＷＩＮ製を使用しています。ＯＢのＴＥＣＴＡＬＫを見たのですがⅤ−ＴＷＩＮはあまりよくないのですか？

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V-twinの中にもいい物もありますが　俗に言う「台湾ジャンク」と呼ばれる物も多いですね。
見た感じがほとんど同じでも　取り付けてみると　ちょっとリンクの位置が違ってどこかに干渉したりという事が多いです。
今まで社外を使っていてこんな物かなあ？と思っていた物が　実は純正を使うとあまりにもきっちり来て　それで純正の良さを知る。
という事が多いんですが、それを追求しすぎると　ある意味泥沼にもハマります。
必要な部分だけ純正という事でいいんではないでしょうか。
といいつつエンジン主要パーツはやっぱり基本的に純正がいいですね。
V-twinのロッカーアームとシャフトはこの目でみた事すらありませんのでコメント出来ませんが　シリンダーは使わない方がいいでしょうね。
V-twinからちょっと前リリースされた純正のMCのマークまで入っているレプリカシリンダーはどうなのか興味ありますが　怖くて自分では使えません。どなたか使ってる人ありますか？
話を聞いてみたいです。

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はじめまして47ＥＬです。自分のナックルにはＶ-ＴＷＩＮのシリンダ−とピストンがセットで八万円くらいのが入ってます。某老舗で組んでＯＨ後一万キロちょっとですが今のところ白煙や圧縮抜けも気にならず問題なく走ってます。多少のオイルにじみはありますけど。品質的に問題有りとの事ですがもし代替品として純正は入手不可能として信頼できるアフターパーツメーカーはどこですか？過去レスにあったような気がしたのですが見当たりません。参考までに教えていただきたいです。

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腕の良い方が組んだので調子が良い様ですがタイワン製シリンダ−は材質が柔い為一気に摩耗し出します。(一万キロ持てば上々のレベルです)巣穴が多いせいなのとボルトを締め過ぎると歪みが出てしまいやっかいです。
品質的にはフラットヘッドパワ−が信頼度は抜きん出ています。外観のオリジナリティを求めるなら純正中古を入手して日本製スリ−ブを入れればベストでしょう。
ナックルピストンはコンロッドが現行(Shovel)のショ−トタイプに変えられている場合が圧倒的に多い為に正規のコンプレッションが出ていないので精度・安定性に優れたKBピストンが良いと思います。

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私も便乗させて下さい。49パンなんですがショップでリビルドしてもらった時ロ−コンプピストンを入れておきましたって言われてます。120から上の伸びが重苦しくて振動も大きくなりますが今おっしゃられた現行タイプのコンロッドと正規のコンロッドはどう違うのでしょうか? もしナックルだけの事でしたらこの質問スル−で結構です。

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正確には1972年初期型Shovel迄のコンロッドはXA-705&706 と刻印の入っています。それ以降のコンロッドはフライホィ−ルが軽くなったと同時に0.05" (芯-芯) 短くなりました。ロングストロ−クはコンロッドが長い方がトルク出るのですがハ−レ−社は高回転指向に設計変更したのだと考えています。
ところがS&S を始めどのアフタ−メ−カ−も現行のショ−トタイプでしか造っていないのでリビルドされる時にコンロッドを交換すると0.05" 圧縮が下がってしまう結果になります。それを修正する意味でKBは有効と言えます。

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早いお答えありがとうございました。ショップはVツインのカタログから全部品拾い出していましたから私のも変わってしまったのでしょうね。あるいは既にアメリカで変わっていたのかも。資金を捻出してバランスマスタ迄埋め込みたいと考えていますのでその時はKBピストンでコンプレッションを上げて頂きたいと思います。

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ナックルが欲しくて情報集めています。形はボッバ−が好きですが雑誌で読む限りインプレはどれも完璧な調子のフィ−リングが伝わってくるのですが実際どういう風に良いのか具体的な表現がどんな所がストックと違う良い感じなのかほとんどわからないです。うまい料理の説明なんか雑誌やTVは味わってみたい気にさせてくれるのですがね。プロの方達がそうした記事を読むとレベルが伝わるものなんですかね。自分が旧車初心者だから読んでも分からないのかどうなんでしょう。

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レスありがとうございます。もうひとつ気になったのですがスリーブは国産エンジンの流用ですか？内燃機屋サンのオリジナルですか？

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スリ−ブ材と云うのは土管を連想してもらうと解り易いですが国産用として有るのでは無く、内径・外径の近い寸法の材料から削る訳です。それで品質安定度から日本製が優れているのです。
タイワン製は只の鋳物の筒で船舶のヂ−ゼルエンジン等に使うのと同じです。

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これだけ毎回ナックルが雑誌に載っているのに　都内で週３位の割合で普通に流していて　この１０年でほとんど走っているナックルは見た事無いですね。１０台行かない様な気が、、
持ってるって人は結構お会いしましたが。
雑誌はそのバイク屋さん＝広告主の事というもあるので　悪くは書けないですし、実際はちゃんと走らないのもが多いと認識してます。
雑誌に出て来るものが全部その通り　完調ですばらしいものならもっと町中で見てもいいかもと思いません？
　
ちゃんと走るものも勿論ありますが　そこまで行くには結構手間ですね。
オーナー自身は調子いいと思ってるんですが　実はそうでもない。って人も多いと思いますね。だれでも自分のバイクは調子いいと思いたいですし　旧車はこんなもんだ。と思っている方も多いと思います。

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いえいえ私が読んでも同じく歯がゆい感想です。雑誌記者はバイクの運転が人一倍うまい訳でも無く、メカに精通しているのでも無いので無難な評価記事しか書けないのが実情です。
我々が試運転する際も短い時間で不具合の箇所を探らなければならないのでかならず同じコ−ス(上り坂のつづら折りと長い直線)で同じ条件の中で集中力上げて行います。そうでないとバイクが変わる度にエキサイトして凄い! 速い!とかなると適正な判断が出来なくなるからです。常に同じ物差しの範囲で的確な評価を下す冷静さを養うには何年も掛かります。
余談ですが経験の浅い従業員に試乗させて評価を聞くと　"すごく良いと思います "　しか答えが出てこないですね。

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明快な御返答ありがとうございます。なぁるほど、少し雑誌を買いかぶり過ぎていた様ですね。しかもOBさんの試運転の心得まで披露して頂き楽しく読ませて頂き納得致しました。どこかの編集長が付録DVDの試乗で凄い、早い、だけのコメントを思い出して笑っちゃいました。skさんいつか又雑誌に復帰して下さい。

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あ、SKさん　本当の事言っちゃった（笑

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