年式によるプラグの指定変更についてお聞きします。
チャンピオン、NGK共８２から８４年だけ指定がちがうのですが、どういった意図なのでしょうか？
EVOになるとまた８１年までと同じプラグになっているようなので疑問に思いました。
SHOVEL後半の排ガス対策等の対処だったのでしょうか？

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鋭い着眼で感心しています。まさしく排ガス対策ですがH-D技術陣のジレンマが手に取る様に現れています。
'82以降の最終シャベルは排ガス規制の解決出来ない壁が立ちはだかり次期モデルEVOが発表直前だった為に時間稼ぎとしてなりふり構わず規制値内に押さえ込むしか無かった状況でした。
圧縮を下げバルブsprを弱めて無鉛シ−トリングとの相性を保持、キャブは薄い混合気に絞りマフラ−は詰め物を増加させ相当なデチュ−ンをしました。
それ迄のE/g仕様は濃いガスに強いスパ−クでパワ−を出す考えでしたから180度の方針転換でした。当然ながら不足した様々なファクタ−を排ガス用フルトラIGでかろうじてアイドリングから加速出来る設定で対処したのですがスロットルを急に閉じた際のスト−ルが問題でした。
その対策として燃焼室内に飛び出た特殊な形状のプラグに頼った次第です。
着火燃焼スピ−ドを高めてアイドリングの安定化を計ったものです。
苦し紛れの排ガス対策でしたが1,2年クリヤ−すれば次期EVOで解放されるのが解っていた設計陣が置かれた悪夢でしょう。

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良く解りました。
やはりデチューンへの対策だったのですね、そうなんだろうと思っていても明確な答えはココでしか見つかりませんありがとうございます。
デチューン箇所の見直しが施してあれば問題無いと解り安心しました、排ガス対策でのローコンプ化とゆうのはピストンでの対応だったのでしょうか？ヘッド、燃焼室は81-82間での変更はあるのですか?
82shovelに8.5:1ピストンを組んでおりますが、82ヘッドでは8.5:1になっていないのではと疑っております。

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コンプレッションはピストンで決定されます。HEMIヘッドなのでロ−コンプは燃焼効率が悪くツインプラグ化が必要になります。
バルブ周りは正確に説明すると '81年から熱の影響を考慮してステム径が太くなりEXバルブのカットも27度に変わっています。新しい無鉛シ−トリングに対応する為ですが皮肉な事にこのシ−トリングは熱ダレによる燃焼室から脱落事故を多発する事になります。
排ガス対策の結果は野性味をそぎ落としマイルドに変化ですが乗り味は初心者でも対応し易くなりました。
OBで '81以降ヘッドをOHする場合は全て '80以前の仕様に戻しアウタ−スプリングも交換して歯切れ良い旧き良き時代の排圧に戻しています。

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詳しい説明をありがとうございました。

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