いつもお世話になっております。
パンショベル１２００でエンジンはほぼストックです。
前後のシリンダーで圧縮が違うのが気になっています。
Ｆ６．５Ｒ８．０です。

7.0以上、前後の差は0.7以内と聞いていたので修理が必要だと思っていたのですが、
先日1200のマニュアルを読んでいたら6.3以上、前後の差は2.1以内となっていました。
先の基準は1340の方のマニュアルに書いていました。

1200の基準からいくと私のエンジンでも問題ないのですが、1200と1340での前後の差の大幅な違いはどういった事からでしょうか。
修理は必要なのでしょうか。

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SマニュアルはUSAの使用状況で設定されていますから平均速度の遅く信号の多い日本でそのまま当てはめるのは無理が有ります。
圧縮が落ちてもアメリカではフリ−ウェイを延々と走れるので直ぐに影響は出ないと云う事です。
74" と 80" では熱膨張がかなり違いますからその辺りの事ですね。

前後で圧縮が大きく異なってくるのは使われ方(乗り方)がそのE/gに適合していないと言えます。
更に精進して下さい。

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日本で当てはめるのは無理があるのですね。
では、74"の場合どのぐらいの圧力・圧力差が適当だとお考えなのでしょうか？
そして、Ｆ６．５Ｒ８．０の私のエンジンは修理が必要なのでしょうか？


また、先日オイル下がりを直した時にチェックしてみました。
ヘッドはバルブのすり合わせを依頼し、リークテストもしてもらいました。すり合わせをする前の確認段階から特に問題はなかったようです。
そして、ピストンリングのギャップは0.3mmで傷もありませんでした。
シリンダー・ピストン共に目立つ傷も無く綺麗でした。
しかし、ボアゲージを持っていないのでシリンダーとピストンのクリアランスだけがチェックできませんでした。これもできれば最善だったのですが・・・。
仮にシリンダーとピストンのクリアランスも適正だとすると、他にリークするとしたらどこが考えられるのでしょうか？
素人の私には、これ以上はわかりません。

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数値だけのinfoで推測するのは不安を煽るだけですが具体的にどんな不具合、症状が出ているのですか?
こうしたケ−スではシリンダ−の摩耗がピストンの下がり切った位置(最下部)で見られるのですがシリンダ−を抜いてみましたか?

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症状としては、
１．キックを踏んでいると明らかに片側の圧縮が弱いのが分かる
２．マフラーに手をかざすとフロント側が弱いのが分かる
　　特にスロットルを戻した時に良く分かります
　　（しかし現在はＳパイプですのでその影響もあるかも知れません）
３．アイドリングをしていると、不定期に重そうにアイドリングが下がる時がある
　　（これは圧縮のせいかどうか分かりません）

他のハーレーに乗る機会がないので比べられないのですが、走行中は目立った症状はないと思います。
特に走行に問題は無いと思うのですが、クランクのガタが非常に少なく良い状態ですので、前後の圧縮差によりクランクに影響が出ないかを一番心配しております。

シリンダーはピストンリングのギャップを測るために抜きました。
走行1.5万キロぐらいなのですが、Ｆ・Ｒ共に縦傷もなく綺麗でした。
さすがに最下部あたりの内側ではクロスハッチは消えていました。
オイル下がりの修理を依頼するついでにショップにてシリンダーとリングを確認してもらいましたが、問題ないと言われました。
しかし、前述しましたように残念な事にピストンとのクリアランスだけは測れなかったのです。

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文章から判断するしか無いのですが圧縮ダウンはシリンダ−とリングしか見い出せませんね。
経験豊富な人が乗れば何らかのパワ−ダウンの兆候を見いだせる筈ですが微妙な部分なので感知されないケ−スも有るかと思います。
良く聞かれる内容で　やるべき事は全てやったが原因が判らない　と云うのが割と多いのですが解明してみると必ず見落としと決めつけによる判断の間違いが有ります。
リ−クダウンテスタ−が有れば完全に究明出来ますよ。

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やはりシリンダーかリングですよね。
今日試しにオイルをプラグホールから入れてみたら圧縮が上がりましたので可能性が高くなったと思います。
しかし、エンジンが冷えた状態での計測ですので再度確認する必要があると思っています。

リークダウンテスターという便利な物があるのですね。
ボアゲージすら持っていない私は、とりあえずリング交換をしてみて、それでも改善がされなければシリンダーボーリングを考えたいと思います。

そこで気になったのですが、Ｆ６．５Ｒ８．０の現状ではフロントのみのリング交換で良いのでしょうか？
それともついでなので両方とも変えるのがベストなのでしょうか？
正常な圧縮がどれぐらいの物か分からないので、逆にフロントが上がりすぎてリアとの差が出てしまってはと危惧して気になっています。

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正しい状態が判らないので有ればリングは両方替えた方が良いでしょう。
リングは高温に耐えながらも張力はダウンし続けていきますからギャップだけでは能力を計れません。乗り方でも変わっていきます。

リ−クダウンテスタ−を使えば正常を100として1%単位で圧縮ダウンをヘッドによるのかシリンダ−なのかが判ります。ボア測定は単に数値で追うだけなので実走行車に対し正しい判断基準とは言い切れません。
私は新しくE/gを組む際のデ−タとして読んでいるだけです。

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リークダウンテスターという物は凄いですね。
１％単位ですか。そこまで厳密に出るのであれば１００％にするのは至難の業なのかも知れませんね。

>リングは高温に耐えながらも張力はダウンし続けていきますからギャップだけでは能力を計れません。
そうなのですか。ギャップと当たり面が綺麗かどうかだけで判断していました。
これはやはり交換する方が良さそうですね。

そこで、カタログを見ていると２種類ありました。
CastとMolyとありますが、後者はモリブデンショットの様な物がされているものでしょうか。
ＳＫ氏はどちらを推奨されますか？

また、リングだけ交換の場合は慣らし運転はどの様な考え方で行えば良いでしょうか？

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EVO以降のピストンは摩擦抵抗を極力減らす意味で軽量化とリング材質をナラシの必要が少ないモリブデン配合のコンプレッションリングに変わってます。鍛造ピストンも同様でMolyリング付きです。
Shovel以前はクリアランスと耐久性から昔のキャストリングの組み合わせが使われ続けています。
私はキャストリング使用が多いですが研磨に留意してプリペアしていますからMolyタイプより長持ちさせています。
リング断面は四角になりますがその四点を360度に渡り#400紙ヤスリで入念に磨きます。つまり初期抵抗の軽減でデトネ−ション(予期せぬ事態)の発生に対処しています。
リング交換のみでしたらナラシは必要無いでしょう。

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勉強になります! リング一つでもそこ迄養生しているのは他の店でも聞いた事無いですね。恐れ入りました。
自分なりにリングの合い口さえバリ取りすれば問題無しと思い込んでました。今後ともご指導よろしくです。

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キャストのリングにモリブデンショットのような加工をしている物かと思っていたのですが、材質からして違うのですね。
耐久性がある方が良いので性能的に目立つ違いがないのでしたら、キャストリングで間違いないですね。

リングの全周をヤスリで慣らしていた方が良いのは過去ログより知っていましたが、４点という事は内側もなんですか。
外側のシリンダーとの当たり面だけかと思っていました。
留意して行いたいと思います。

私はあまり距離を走らないので、慣らしをするのが憂鬱だと思っていましたが、慣らしが必要ないというのは嬉しい限りです。
ＳＫ氏に言われると安心できますね。
とは言っても、オイル交換だけはちょっと早めにするようにします。

週末にエンジンを開けたいと思います。
誠にありがとうございました。

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ハハハ　ありがとうございます。
便利で手軽なパ−ツは後から沢山出て来ますが基本的には昔から続いて
いる実績のパ−ツにはかないません。
USAの多くの熟練メカニックがサポ−トしてきたオ−ルドスク−ルです。

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書き忘れました。

>ボア測定は単に数値で追うだけなので実走行車に対し正しい判断基準とは言い切れません。
この件、言われてみると本当にそうですよね。
素人なので数値ばかりを気にしてしまいますが、本当の職人さんは数値よりも経験などでの判断の方が多いですよね。

奮発してボアゲージ買おうかと思っていましたが、他に回せそうです。
ありがとうございました。

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こんにちは。
素人の僕には分からない点があるので教えてもらえないでしょうか？

>74" と 80" では熱膨張がかなり違いますからその辺りの事ですね。
とありますが、どちらの方が膨張するのでしょうか？
それが、前後の圧縮差に関係するということでしょうか？

また、素人考えでは、圧縮比の高い74"の方が圧縮を測った時に高い数値が出ると思っていたのですが、
マニュアル指定圧力や、ショップで聞く話では80"の方が圧縮が高いようですね。
圧縮比と実圧縮はリンクしていると思っていたのですが、違うのでしょうか？

ショップで聞いた時にはうやむやにされて明確に答えてもらえませんでした。
素人丸出しの質問かも知れませんが、お願いします。

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74"からみれば80"はストロ−カ−な訳で圧縮と云うよりキックの踏み応えが大きい差です。
初期の80"はパワフルでしたが1980年中期頃からロ−コンプになってヘミ型ヘッドとして完全燃焼しにくくなり発熱が急に高まりました。
2気筒大型バイクの経験豊な人は感覚的に乗りこなすのが上手いですが経験の浅い人は速度だけで乗りますからE/gに掛かる負荷は感知する余裕が無いのでしょう。
発熱の大きな状態だとピストン/シリンダ−に掛かる負荷は過酷なレベルに直ぐ達してしまいますから結果として異常摩耗が起きてしまいます。
乗りこなす難易度で比べると74"の方が適度な圧縮と無理の少なさで有利です。

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