こんばんは、いつも楽しく拝見しております。

1946年ＥＬナックルヘッドをレストア中です。初めてクランクバランス取りに挑戦しているのですが何点かアドバイスお願いいたします。

現在、クランクピン側が真下の状態で静止いたします。そのため11ミリ/深さ3センチの穴を左右に3箇所ずつ開けましたがまだ重いようで静止します。

左右の穴は、コンロッドの逃げ部の肉厚の薄い箇所には開けず左右の肉厚のある箇所に開けました。ここで質問なのですが

①クランクピン側が真下の状態で静止する場合は肉厚の薄い箇所(コンロッドの逃げ部分)にも穴を開けても良いのでしょうか？

②それとも左右の肉厚のある箇所をサンダー等でカットしてしていき軽量にすべきなのでしょうか？

パンヘッド後期〜のフライホイールは、ナックルに比べてコンロッドの逃げ部がかなり大きいと聞き、カットしても問題ないのでは？と思った次第です。ただ何か特別な理由があるとカットはまずいと思い悩んでおります。

フライホイールはＥＬ純正品です。穴は、もともとクランクピン反対側あたりに1箇所ずつ開けてありました。

ボブウェイト重量は1207ｇ、ピストン社外0.08ＥＬピストン、コンロッド社外、クランクピン社外です。重量に関しては何度も計りなおしたので間違いないと思います。バランスファクターは53％で設定しております。


フライホイールの真下にくる箇所に穴を開けていくという、簡単な作業と思っておりましたが、実際作業すると奥がとても深そうです。

クランクのバランス取り作業の『基本セオリー』や、『大まかな作業の流れ』もぜひ教えていただけないでしょうか？

お忙しいと思いますがアドバイスお願い致します。

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ナックル〜EarlyPAN にはクランクバランスは取られて居ません。技術レベルの進歩は油圧の解明が先でバランスはフライホィ−ル製造時に旋盤上で暴れるのを防止する為の簡単なドリル穴だけでした。
純正至上の方達には気の毒ですが乗れた代物では無い程の振動を伴うので4000回転以上は破壊を誘発します。
コンロッド側にバランスポイントが来た場合は軽量させるのでは無く反対側に重りを足すのが正解です。
タップ切りして酸性ハンダを流し込めば永久処置になります。
失敗例を一つ　内燃機屋がドカッティ旧車クランクに釣り用の鉛を溶かして穴埋めでバランス取りしたのですがツクバで失速リタイヤ。
原因は加速中に鉛が外れた為でした。見よう見まねの安易な仕事は痛い思いをしますのでレ−スに使うレベルならば地球上で最も重いタングステンを埋めて溶接留めです。

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早速のお返事ありがとうございます。

『コンロッド側にバランスポイントが来た場合は軽量させるのでは無く反対側に重りを足すのが正解です。タップ切りして酸性ハンダを流し込めば永久処置になります』

とありますが、最初から開いていた穴は全て埋めた状態でコンロッド側にバランスポイントがきております。すいません説明足らずでした。

この場合でもコンロッドの反対側に新しい穴を開けて、鋳鉄よりも比重の重いはんだを流し込み、重りを足す作業を繰り返す。という意味でよろしいのでしょうか？

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その通りです。ロッド側で穴開けしてクリヤ−させても静止状態で取れただけで実際の回転時ではスム−スなバランス移動にはなりません。
ハンダですが電気配線で使う物は通電性が目的なので肉盛り強度は有りませんからAcid Coreを用意して下さい。

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早速試してみます。勉強になります。ありがとうございました。

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