デジタルIGに興味を持ったのはF1 レ−ス界のアイルトン・セナの事故死でした。いち早くジェット機の技術フライbyワイヤとデジタルIGを導入始めたF1でしたがセナは自分の五感が全てで新技術のコ−ナ−全開で突入しコンピュ−タ−まかせの運転には懐疑的な姿勢が伝えられていました。
天才の努力さえも越えるデジタルIGとは如何なるものかが強烈に残りました。そんな時にスウェ−デンの取引相手からドイツで画期的なフルトラをH-D用に開発した情報を得てFAXで連絡しました。それはノ−トパソコンを車体に付けたコネクタ−に繋いで自分に合ったセッティングが可能になるフルトラでしたが初期DOS-Vシステムでコ−ド、コネクタ−が大き過ぎ隠すのが困難でした。しかも私はPCすら持っていなかったのでテストは失敗。
次に出会ったのが同じドイツの技術者チャ−ルズ・アルトマンでした。彼は友人がBMWのF1用に開発してたE/g最新デジタルIGを基にH-D用を試作していました。彼の指示するまま私もPCを購入しましたがデジタルIGの為だけの用途でメ−ルすら使いこなせず通信はFAXが頼りでした。携帯電話もまだ無く車載用の電話ボックスが出現した時代だったと思います。
それでもシャベルE/gが驚異的な滑らかさで走る事が可能になったのは驚きでしたので何とかPANにも転用出来ないか夢膨らむ時期だったのを懐かしく思い出します。一人よがりの夢物語でしたが他人に効果を説明するのが難しく　ダイナSとどう違うの? に悩まされました。

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