横入り失礼します。私はBTの乗車歴はありませんが、一般的に多そうな国産ビッグシングルからアイアンsportyへのステップアップにおける感想を記します。初心者ですので大した情報ではないことをご容赦いただきたく思います。

私のアイアンは、SKさんのご好意により所有する機会をいただいた’78XLHです。エンジンは低走行（SKさん曰く1000km未満）の未O/H物、キャブはBendix、ポイント点火のストック仕様で、マフラーはスタッガードデュアルです。

取り回し：車格は確かに小さいのですが、車重はけっこうありますので軽々とは言えません。XLHはキックなしのセル仕様なので、巨大なバッテリーや重いスターターモータが影響しているのかもしれません。

振動：72CHさんの仰る通り、アイドリング時の振動はそれほど激しくはありません。ただしいざ走り出して回転を上げるとかなりの振動があります。高速を100km走ってPAに入ったとき、ナイロンナットが何個も無くなっていました。ライザーボルトが走っている途中で緩んだり、ラバーボルトがちぎれることもあったので、ロックタイトやノルトロックワッシャーなど振動対策は必須だと思います。クラッチにのみバランスマスターを装着していますが、それだけでは不十分に感じます。ブループリントできっちり組み上げたエンジンとミッションであれば、また別の世界が見えるのかもしれませんね。

乗り味：かなりパワフルで、特にアクセルを開けて上り坂を駆け上がるときのトルクと力強さは高揚感満点です。ちなみに納車時に初めて乗った際は、じゃじゃ馬っぷりに身体がカチカチに固まるくらい怖かったです。的確な例えではありませんがSR500の２台分以上といった感じでしょうか。
エンジンの豪快さとは裏腹に、車体（足回りとブレーキ）の安心感は現行車に大きく劣って感じます。エンジンの良さを生かすには、足回りやブレーキの徹底整備と現代技術の導入が必要ではないでしょうか。特にタイヤはレトロなトレッドパターンや価格等にこだわらず（レプリカタイヤや国産アメリカン用ではなく）ハーレー用の現代品を使った方がよいと思います。また、一般的に言われる湿式クラッチの重さは我慢できないほどではありません。

その他：上記’78XLHの前にO/H前提でボロボロのアイアンをヤフオクにて購入していましたが、状態の良い’78XLHと比べると全く別物です。SR500よりもパワーがなかったです。
アイアンはBTに比べて車体価格は安いですが、パーツの流通が少ない（社外でも出ない部品多数）のとミッション一体式のためかO/H費用は高くなります。購入する車体は後で直せるとか考えず、初めにお金がかかっても履歴がはっきりした状態の良いものを、信頼できる筋から購入した方がいいと思います。私のアイアンもエンジンを開けてみて溶接跡多数、ミッション部品も全交換が必要など、整備に多額の費用がかかりました。他にも重大な不具合があったため、せっかくブループリント完成間近であったそのアイアンは結局手放すことになりました。

以上、駄文ではありましたが参考になれば幸いです。

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