スタティックでの設定は範囲が極めて限られる狭いパワ−バンドしか望めません。昔のレ−サ−の様にアイドル〜中速は棄てて高回転域の伸びのみに絞るみたいに。
進角設定はライダ−のレベル、加速時の好み等がE/g補器類以上にフィ−リングとして左右する為に私は何種類もの設定をオ−ナ−に合わせる様にしています。H-Dの場合、排気量が大きいので実に 9割以上の人が曖昧な領域で何となく乗っているのが実態ですね。
自分が操縦するドライブ感を楽しんでいる人は感性を身に付けたベテランしかいないのです。これは何十年乗っているからと云う単純なレベルでは無くて五感を研ぎすましてパワ−ドライブを望むバイク本来の到達域の事です。
デザイン良ければスピ−ドやパワ−なんて要らない主張がまかり通る現代は進角を止めたマグ点火が雑誌のグラビアを飾る虚しい時代です。

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