VOL 7 – 3 ’78 FXS フィニッシュ

いよいよ88インチ試乗セッティングに入ります。
IGは独立点火で4プラグ + デコンプのQUADRA シャベル方式にE-キャブ、マフラーは純正2in1がたくさん余ってるので使う予定でしたがプッシュロッド調整その他メンテの妨げになる為倉庫を物色したら’70sのダン・ガーニー 2 in1に目が止まりサイレンサー自作にしました。
リヤのエキパイ曲がりに余裕が有りタペットに手が入ります。
ちなみに比較写真で上が純正で下がDガーニー。

ブレークインを始めたらいきなりトラブル発生。
油圧経路を高圧にチューンしている為に超小型の安物油圧計が振り切ってそのまま針が戻らず即死 ! より大きな60ポンド計をロッカーに直接配置する事に。流量も増大してE/gは快調な三拍子アイドルで一安心。
軽く走らせ様としたら予想外の現象に見舞われました。恥ずかしながらT/Mは数年前に組み上げておりドラッグレース仕様のクイックスタート(1up 3down) シフトにしてたのをすっかり失念して普段の積りで ローに踏みスタートするもエンスト多発でニュートラルも出せず何度やっても走れません。
後輪ジャッキupでシフトリンクを調整してる内にやっと思い出しました。
やはり歳なのか !
気持ちを切り替えてテストコースで軽く走らせるとE/gは快調なのにオイルの温度上がらず不安になります。30分も走らせればそれなりに暖かくなるのが予想されますがオイルホースに触れても・・・・ それで工場に戻りチェックするも異常は見られず。
オイルポンプのレリーフバルブはアジャスタブルに替えているので少し圧を弱めてから念のためオイルタンクを外してみるも異常無し。
2倍速のポンプドライブに加えレリーフ Vも高圧に設定してヘッドからのリターン経路も熱いシリンダーを通さずダイレクトでケースに落ち、ヘッドのドリリング& シリンダーのアルミ溶射の放熱効果で油温がゆっくり上昇する結果と判明。
日を改めてテストコースに行くことにしました。

私が乗ってインプレしてもハーレー雑誌の如く信用度が薄らぐので溶接屋のトダさんに試乗テストを委託しました。彼もアイアンの自作カスタムを楽しんでる人なので正直な感想が聞かれる筈です。
ただ 1up 3down のクイックシフトは慣れが必要なので良く説明して回転合わせればクラッチも使わずに加速が出来るホットロッダーのTop of the item と説明しました。

K & Nが斜めなのはプラグ脱着の容易さを求めた結果です。

以下トダさんのインプレになります。
エンジン始動後先ず感じた事は重量級フライホイールとは違い突き上げる様な振動では無く心地よい鼓動を受けました。
最初は戸惑いましたが初めて運転するクイックシフトも時間と共に慣れ走る楽しみは倍増致します。
ローギアシフトアップ クラッチをスパッと切るとホイールスピンをする程のスタートダッシュ すかさずセカンドにシフトダウンで加速を楽しみ頭打ちになる手前でサードにシフトダウン。
サードギアではアクセルワークとは異なる印象を受ける伸びを体感して、トップギアにシフトダウン。あとは想像にお任せです。
僕自身はエンジン内部を見ていますので、今までのシャベルとは違うと言うのは試運転前から心構が出来ていましたが、いざ試乗となると想像以上でした。
軽量化してあるフライホイールで良く回りますが、タングステン効果 ツインプラグで無駄なく、効率よく爆発しているのはアクセルを開ければ体感出来ました。
ローギアからシビれる加速をして行きますが、とても操り易く運転する事が出来ました。
乗り手の方にもよると思いますが、セッティングの幅は広範囲なると思います。
幅が広いエンジンだと思う次第です。

今回の’78 FXSは OUTA SIGHT コーナーでの販売予定しております。
自分用のHOT RODプロジェクトが時間とれず多数残ったまま中断状態なので身体が動ける間に
少しでも完成させて次世代に向け想いを込めて放出したいと考えてます。

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