Swedish high VOL 8

J M が数年前オーダーしたナックル・レプリカフレーム( V-twin製) が突然入荷したとの事。
奇しくも純正 ’47 ブルネックがオハイオの田舎で50年も使われずに残ってた1オーナー物が
OBに届いたので興味深い対比になりました。
余りにこの低レベルな造り込みのレプリカでは売るのもはばかれると一念発起、インパクトの
有るローリングシャーシとして改造プランが浮上しました。
Swedish スタイルでハイネックにワンオフします。私とアイアンワークス・トダさんの
水中ダイバーコンビで O’d Skool の真髄をお見せしましょう。

先ずはイメージ造りから始めます。トダさんが手際良くネックとダウンチューブをカット
してラグを裸にしましたが問題発生。鋳物自体が柔らかくパイプとの結合部は肉薄過ぎて
強度的にはなはだ疑問です。私が以前取引してたSwedenのエドランド兄弟が造ったラグは
純正に劣らない強度・硬さでTIG溶接に最適でしたがV-twin製はオモチャ以下のシロモノ。
溶接されたパイプを引き抜く際にプラハンマーでコツンと当てただけで割れてしまう有様に
呆れるばかり。
これは腹を据えて全溶接部を強化して改造に当らないとの覚悟を決めました。

ハイネックを想定するにフォークの長さが必要になります。そこで20年以上前に製作し結局
お蔵入りしてた12” over のスプリンガーを引っ張り出します。ムク材に見せかけて実はパイプの落とし込みと云うプライマリー部になります。

オイルタンクは当然 純正を使いますが今でこそソフテイル型のSide fill は珍しくも何とも無い
ですが’60〜’70s始めに掛けてはパーツも売って無いので低いチョッパーシートにするとオイル注入が面倒になり解決策としてパイプをロー付けによるSide fill が生まれました。
取り付け面は限りなくフレームパイプに近づけて変更します。何でも手に入る現代のプラモデル化とは異なり苦労を厭わず楽しんだ先人の辿った道を追いかけます。

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