Vol 7 – 2 ’78 FXS

E/g 腰上は10年前にBCジェロラミーチューンのヘッドにレッドシフト#550カムでハイコンプを設定してましたが今回はマイルドに仕様変更。
吹き上がりを重視してバルブスプリングも110ポンドに低減させてカムはオーバーラップの少ない開きA2カムをチョイス。
クランク軽量化と云う事でEVOの様な感じを求めてるのか との問いが来てるので全く違います。以前のバランスホールを埋めただけで無くタングステンを埋め込みパンチのあるダッシュを狙います。

BCジェラミーは ‘80sのヘッドチューナーとしてBig Gunでした。
シャベル排気出口の修理に業を煮やし強化対策の3点留めフランジを独自に考案しただけで無くコンバーションkitとして広く開放しました。後年これをコピーしたのがSTDでしたがジェロラミーの巧みな溶接の方が遥かに自然で後付けしたとは気付かれ無いレベルでした。
OBに来られたマニアックな客もこのヘッドを見ると必ず STDですね と話し掛けるので 違いますよ と答えると 指さして コレSTDじゃ無いですか! との会話になるので説明するのも面倒でした。
念の為比較写真も載せておきましょう。

ヘッド燃焼室もOB流に変更してシーシリングは熱引けに優れたベリリウムカッパーを採用。新たにドリリングを施してからアルミ溶射のメタルスプレー処理。
いつものメニュー ピストンはWPC,ピストンピンはDLCに。

次のステップは小径化したフライホィールとケース間のスクレパープレート修正に入ります。
この対策を施さないと広がった隙間からオイルがRシリンダーに吹き上がり過ぎて問題発生します。そこで3ミリ厚の溶接肉盛りで対処。

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