得意なE/g 駆動系はさて置き先に外装の絞り込みに集中しています。エキゾーストをまとめる為モックupの仮組みE/gを載せるとキャブとのバランスを詰める必要になりその選定を迫られました。
オールドスクールが命題なので宝箱から秘蔵の 2” SU ジャガー EタイプのHOT ROD版です。30数年前にCarl’s speedを訪れた時にプロトタイプ NOSを見つけ強引にgetしたものの使う機会も無く半ば忘れてました。
宣伝用のフルクロームだったので今回は別の2” ドームを引っ張り出し個性を出そうと化粧彫に加工。
PAN用インマニも既製品では飽き足らずステンレスでワンオフ、しかし問題発生。ファットボブタンクを使うので2”SUが外に張り出し過ぎて使えません。そこでEVO用ターンアウトのアダフターを2階の棚で発見するも内径が標準サイズ13/4″なので再び悩む事に。
一晩悩んで出した解決策は80sドラッグレースのトンネルラム・マニ方式 ! 昔取ったきねづかでアダプターのマニ側は1-3/4のままキャブ側を2”のテーパートンネルに拡大してカーブ内側を極限迄削りこみ抵抗無く大量の生ガスがなだれ込む仕組みです。
ついでに当時の先人達が培ったSUチューンを紹介しましょう。
大馬力チューンでフロート内のガス量を増大させる改造とドーム内ピストンに穴を開けて高回転を一気に廻すO’d skoolをご覧有れ
オマケの写真は標準型 SU (諸君達が指すのは本来のSUでは無くバイク用に特化した簡易版) と2インチの違いです。現代の簡易版は水鉄砲式の外部ポンプですが我らがサイドフロート型は強力なダイヤフラムによる生ガス噴射でイージースタートです。
キャブ選定に続き気持ちはデスビを如何するかに移りました。HOT ROD用としての手持ちはスパイク製とWeird ウィアード・エンジニアリングの2種ですが単体で見ても中々決められないのでモックupに装着してから思案する事にしました。こうした作業は至福の時間を与えて呉れ1週間費やしたトンネル・ラムも苦労は微塵も感じません。
アルミビレットのスパイクはヘッドを外さなくとも設置出来るのですがいかにもチョッパー的でスマートなデザインが売りで純正フルトラが使えます。
Weird はヘビーデューティが特徴でマグを始め多くのデスビが抱える中心軸からオイルが上がり侵入して来る問題に対し上部にもオイルシールを採用してるのが優れてるステンレス製です。
シンプルなスパイクは今でも購入出来ますがWeirdは既に絶版なので今回プロジェクトには2度と手に入らない私だけのNOSでまとめたいと思います。同時に個性を主張する意味からステンレスボディに表面仕上げ加工を施しこのオハイオ州ホットロッダーが当時想定もしなかったデジタルIGに進化させようと企んでます。
デジタル化に進むにはデスビを逆回転させないと正確なタイミング設定が出ないので S & Sのリバースギヤを使います。最初にデスビのドライブギヤを抜いて逆回転ギヤを仕込みます。