VOL 9-5 ワンオフ HOT RODの真髄を’70sに求め いざ !

65年PANから始まるエレクトラ・グライドのプライマリーはH-D社も試行錯誤のスタートで強度的な問題をはらみインナー、アウター共に割れの発生に悩まされました。今回はレストアでは無い為当時の強化対策品をチョイスします。インナーカバーはCALプロダクトのアーリー用が最適なので再利用、ガスケット部はかなりの重厚感に溢れてストローカーファンには喝采を浴びた逸品でした。

アウターには’70sを代表するホットロッダーJerry Mugnusonが出した解決策フィンドプライマリーカバー。
ジェリーはH-D用スーパーチャージャーを最初にキット販売して有名ですが他にも次世代に深い影響を与えた部品開発にも力を注ぎました。彼の会社Magnuson prpducts Developments (MPD) は本格的なレース対応の商品を次々に発表してア-レン・ネスを筆頭に若いショップにとっては神の様な存在でした。
現在でもPAN,シャベル用のウェーバーキャブアダプターはスワップミートやeBayで人気です。
コンピューターや工業デザイナーの分野もまだ出現してないのに何と素晴らしき才能に溢れた偉大な先人です。

当時私の’73 XLHにフィンドカバーを付けたくてSanta Ana CAL にジェリーの会社を訪ねて購入の思い出は懐かしく
忘れ難いです。
ネットがまだ無い時代でしたから売っているショップも探せず直接買い求めに行くしか手段が有りませんでした。
MPDに敬意を表してフィンドカバーを付けたいのですがそのままポン付けでは素人芸なのでビジュアル効果を強調するモディファイを行います。
前方のフィンを削り取り丸みを最大限に出しフィン自体も薄くシェイプ、後方は更に限りなく滑らかな形状に変えて飛行機の翼の様にデフォルメ。ジェリーが天国で微笑む事を願います。

次なる壁はジェネレーター、近年は寒さに弱くなりFXSプロジェクトの際は純正電熱グローブに始まりフル装備の電熱ウェアにしたのですがFXSは22Aチャージしか無くインナー着るとグローブ熱量が直ぐ低下して困りました。
そこで今回は発電量の大きいダイナモを選びました。強力40AのCOMPU FIRE オルタネーターが数年前からテスト用に在庫してます。自動車タイプのレギュレーター内蔵なので配線はたった1本バッテリーに向かうだけ。
オルタネーターに自体の発熱も大きい事が予想されて一応放熱スリットが設けて有るのですが冷却効率を最大限にするようラムエアファンネルを自作改造しました。

 

 

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