Vol 11-1 怒涛の 5インチ・ストローカー FXS シャベル

6年前に製作した93インチ・トルクモンスターShovel 不満は何も無くも更なる大排気量化とタングステン埋め込みによるアッブデート依頼。
唯一無似のE/gプロジェクトはこうしてスタート ! ストリート用として最大規格 5インチストロークをT & オズボーンに特注トルクモンスターをオーダー。超ロングストロークではピストン下降時にピストンスカートがフライホィールに接触してしまうので外径を3ミリ削る必要が出ます。
T & Oのポールはトルクモンスターでは造った事が無いと云う事だが構わず実行依頼。
そして出来上がったのが写真右側の小径 5インチストローカー。左側の4-1/2ストローカーと上死点黒丸マークの位置で違いが解るでしょう。

フライホィール外径を小さくすると新たな問題としてクランクケース内で溢れ返るオイルを削ぎ落とすスクレッパープレートが機能不備に陥りリヤシリンダーにオイルを掻き揚げ過ぎて白煙を拭いてしまいます。
その対策として1.5ミリ厚のアルミ板を溶接して正常値に戻します。

ピストン上下動が大きくなるのでシリンダーも背の高い物が必要になります。昔はストローカープレートと呼ぶ厚いアルミ板をシリンダー下部に入れたのですが現代ではS & Sが 5インチ用シリンダー&ピストンkitを出しているのでかなり楽になりました。
しかしOBではピストンクーラーjetをケースに仕込むのでシリンダーの位置合わせ加工が必要になります。

One thought on “Vol 11-1 怒涛の 5インチ・ストローカー FXS シャベル

  1. この度、OB川口さんからテストラン/試乗インプレの依頼を受け、コメントさせて頂きますが、
    僕自身73yスポーツ乗りですので、BigTwinの方々とはちょっと違う感性があるかもしれませんが、
    ご了承下さい。川口さんが手掛けた車両をよく2人でテスト/データ取り等で色々な車種/エンジン仕様を
    運転して来ましたが、今回の5インチストローカー強烈でした。
    まずはエンジン始動後今までに無い下からの突き上げ感を受けました。少し高めのアイドル設定で、
    ズドンズドンと鼓動しますが、突き上げが少しズレる感じに受け止めました。(船の様に)それなのにミラーは動かず、手にも不快な振動がありません。1速から強烈な加速を実感できます。2速で軽く伸ばし、3速で唸るような加速伸びを体験しました。4速はギアが入るか確認のみ。(違反が怖い)
    まだ慣らし段階ですので、全開とは行けませんが、
    良い意味で先が思いやられます。僕ならギヤ比等で悩みます。今回のテストランでは2速の時間を多く使いました。BigTwinで小径フライホイールは川口さんのFXSを制作段階からお手伝いしていましたので、
    良く回るのは頭に有りましたので、あえてキツイOB下チャンポン交差点で減速して2速に入れて、
    ノッキングさせないよう注意しながら坂道テストをしましたが、ストレスなく力強く登って行きましたのはビックリでした。いき良いよく回るエンジンでパワーも有りますが、低速でもストレス無く走れましたので、この先デジタルIGやギヤ比の変更等で色々な変化が楽しめると思います。
    個人の感想ですが、重量があるフライホイールは後ろ(腰辺り)から押される加速。
    自身のスポーツ息子のXR1000は前からロープで引っ張られる加速(ギア比変更 トルクが薄い)
    今回のFXSは両方ともその特性を持っている車両の印象です。何はともあれ速い。

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