クランク組み立てが終わった所でようやくS & Sからスペシャルシリンダーkitが送られて来ました。懸念されてたクランクケースに設定されてたピストンクーラーJet は通常のサイドワインダーにはクリヤーしてるのですが 5インチ用シリンダーは強度対策でケースはめ合いが深く設計されて干渉してしまいます。
そこで現物合わせになりますがシリンダー下部を削ります。

シリンダー高さの違いは一目瞭然、右の 93インチ用でもストック80インチより背高ですが5インチになるとフレームも加工が必要になります。
バランスマスター無しではとても持ちこたえられないでしょう。

当然マニフォールドもヘッドVゾーンがかなり広がるので S & Sレース用を使いますがこの段階でオーナーからキャブ変更のリクエスト ! 予定してたG-キャブからミクニHSRを指定されたので最上級モデルHSR-48に決定。しかし専用マニも無くましてや純正3.5ガロンに対応させるにはドロップダウンのワンオフマニを製作しないとなりません。
G-キャブワイドマニとCV用の Gキャブに可変させる特殊フランジを繋いでHSRをラバーバンドでは無くダイレクトにボルトオンさせるレース対応アダプターを使い完全なソリッドマウントを実現させました。
心配されるのは吸入抵抗が増える事からドラッグレースのアイデア トンネルラム方式を採用。

やっとメドがついたと思いきや更なるリクエストでエアファンネルのスペシャル版が希望と。
そこで私のコレクションから門外不出としてたリトルジョンのEVO用を決断しました。

E/gは無事フレームに合体しましたが発熱量の大きさが想定されるのでオイルクーラーをオーナーが準備していたAER製2ステージクーラーを装着。路面近くが一番冷えるので前方から入った風がセカンダリーの2段目クーラーを再度冷やす優れ物です。